JRAは“当てさせない競馬”を作っているのか?|制度設計から見える本当の狙い
こんにちはモグラです。
競馬を長くやっていると、誰もが一度はこんな疑問を抱きます。
「最近、競馬って当たらなくなってない?」
「昔より明らかに難しくない?」
「これ、当てさせる気あるのか?」
SNSや競馬場、場外発売所でもよく聞く声です。
特にベテラン層ほど、この感覚を強く持っている印象があります。
では本当に、
JRAは“当てさせない競馬”を意図的に作っているのでしょうか。
結論から言えば、
答えは「半分YESで、半分NO」です。
今回は、この違和感の正体を、
陰謀論ではなく「制度設計」「興行構造」「競技性」という視点から掘り下げていきます。
目次
なぜ「当たらなくなった」と感じるのか
まず整理しておきたいのは、
競馬が「変わった」のか、
それとも「自分たちの感じ方が変わった」のか、という点です。
昔の競馬を思い出すと、
・人気馬が順当に走る
・能力差がはっきりしている
・枠順や脚質の影響が分かりやすい
こうしたレースが多かった印象があります。
一方、現代競馬はどうでしょうか。
- ローテーションが多様化
- 調教技術の進化で能力差が縮小
- 馬場管理の高度化
結果として、
能力差が見えにくいレースが増えたのです。
JRAの目的は「的中」ではない
ここで一度、冷静になりましょう。
JRAの役割は何か。
それは「競馬ファンを当てさせること」ではありません。
競馬という競技と興行を、長期的に成立させることです。
そのためには、
- 新規ファンの獲得
- 既存ファンの継続
- 売上の安定
これらすべてを同時に満たす必要があります。
もし競馬が、
「誰でも簡単に当たるゲーム」だったらどうなるでしょうか。
短期的には盛り上がっても、
長期的には興味を失われ、成立しません。
レースは誰のために作られているのか
多くのファンは、
レースが「馬券購入者のため」に作られていると思いがちです。
しかし実際には、
レースは以下の利害関係者のために設計されています。
- 馬主
- 調教師
- 騎手
- 生産者
- ファン(馬券購入者)
この中で、
馬券購入者は“最優先”ではありません。
レースはまず、
「馬を使いやすくする」「番組を成立させる」ために作られます。
番組・条件設定に隠された意図
なぜ絶妙に難しい条件が多いのか。
距離が微妙、
斤量が拮抗、
頭数が揃う。
これらは偶然ではありません。
できるだけ多くの馬が出走できる条件を作らないと、
番組は成立しないからです。
結果として、
「力が拮抗したレース」が量産され、
当たりにくく感じるようになります。
券種の多様化が生んだ錯覚
もうひとつ大きな要因が、
券種の多様化です。
三連単、三連複が主流となったことで、
ファンの目線は「高配当」に向かいました。
しかし高配当=低的中率です。
昔と同じ感覚で、
より難しい券種を買っているのに、
「当たらない」と感じるのは当然です。
JRAは“荒れる競馬”を演出しているのか
では、JRAは意図的に荒れる競馬を作っているのか。
答えは、
「荒れさせよう」としているわけではないです。
ただし、
- フルゲート重視
- 多様な条件設定
- 売上が立つ構造
これらを追求した結果、
「荒れやすい競馬」になっているのは事実です。
では我々はどう向き合うべきか
重要なのは、
JRAを批判することではありません。
「この構造を理解した上で、どう戦うか」です。
・全部当てようとしない
・券種を選ぶ
・買わないレースを決める
競馬は、
「当てるゲーム」ではなく、
「不利な条件の中でどう最適化するか」のゲームです。
まとめ:当てさせないのではなく、単純ではない
JRAは、
当てさせない競馬を作っているわけではありません。
ただし、
誰でも簡単に当てられる競馬も作っていない。
競馬は、
競技であり、興行であり、ビジネスです。
その複雑さを理解した時、
「当たらない」という不満は、
「どう向き合うか」という思考に変わります。
競馬が難しくなったのではありません。
我々が、昔より考える必要がある時代になっただけなのです。








